つくば市内の農地において、放射線の影響による作物からの内部被曝の点について皆様ご心配されるのではないでしょうか。自然農に限ったことではありませんが、茨城県の農産物は福島県に次いで、実際の影響以上の感覚的な判断をされての買い控えなどの被害が全国的にみられるようです。(「風評被害」という言葉は、それ自体が得体の知れない風潮、ムードを自己生産している感覚がありますので、私はこの言葉を意識的に使わないように心がけます。)自然農、有機農、慣行農と、普段は別の取り組みとしてスタンスをとっておりますが、原発の影響を受けた生産者(広義には農林水産物全般を考えております)の一員として、冷静な意見を発する必要があると思っております。
この点につきまして、お客様からメールでご質問をいただいた内容について返答したものを個人のBlog(「毎日が自然農」記事内)に掲載しましたので、ご参照いただければと思います。
参照記事:「つくばの放射線について」
文中にも申し上げておりますが、専門家ではない者の判断ですので、あくまでも参考程度にお考えくだされば幸いです。
皆様に安心をお届けできるような宣言は私個人にできるはずはありませんが、悲観視と楽観視の世間でのものすごい振れ幅の中でなにが自分として判断できるかを考えた後に、現実の値から鑑みてつくばでの農産物は問題ないと決断するに至りました。また同様の判断基準の中で、福島県の一部、茨城県の大部分の農産物につきましても、同様に過度に危険視する必要はないと考えております。自分の野菜を買って欲しいから言うのではありません(そもそもそんなに売れてない。)。現実に生活して生きなければならない人たちがいることを知って、本当に危険なレベルとそうではないレベルを冷静に見つめる目と勇気が、生産者と消費者ともに問われていると思います。
皆様のご判断の一助になりましたらと思い、記載させていただきました。
平成23年5月1日
雑草屋 小松学